名作えほん2リンクします

ワンダー・ガァグ 「100まんびきのねこ」

「100まんびきのねこ」見開き

アメリカの絵本の黄金期は1928年ワンダー・ガァグの「100まんびきのねこ」から始まったと言われています。見開きの有機的、視覚効果はめくって見る絵本の特徴を見事に示しました。弟による手書き文字もブックデザインの特徴である絵と文の作る相乗効果を高めることに貢献しています。

ロバート・マックロスキー 「サリーのこけももつみ」
ある日、サリーはお母さんとこけももつみにいきました。熊の親子もこけももを食べに来ていて・・・。1948年に出版されたこの絵本は、まだ物質的にあまり豊かではなかった30年代の心の豊かさをほのぼのとしたエピソードにより感じさせてくれます。昔、デパートで開催された絵本原画展でこの原画を見る機会がありました。印刷では遠く及ばない美しさに感嘆しのを覚えています。

ロバート・マックロスキー 「かもさんおとおり」
ロバート・マックロスキーは1914年オハイオ州ハミルトンで生まれた。高校時代から器用だったロバートは子供時代の経験や思い出をもとにして絵本の処女作「レンティル」創作童話「ゆかいなホーマー君」(1942)、その連作「センターバーグの物語」(1951)。「かもさんおとおり」(1941)は、実際にかもの親子の行列が道路で自動車の流れを止めるのを見てこの名作が生まれ1942年度のコ−ルデコット賞を受賞した。

ロバート・マックロスキー 「すばらしいとき」
ロバート・マックロスキーは1940年代後半、メイン州のペノブスコット湾の美しい入江に浮かぶ小島に居を移した。メイン州の自然のたたずまいはロバートにとって尽きることの無いインスピレーションの源となり自然に包まれた素朴な暮らしの中から「サリーのこけももつみ」(1949)「メインのある朝」(1952),再度コ−ルデコット賞を受賞した「すばらしきとき」(1957)が生まれた。

マーシャ・ブラウン「あおいやまいぬ」
「あおいやまいぬ」は「パンチャトラ」というインドのたとえばなし集を題材にしたもので、これと同じような「あるひなずみが・・・」と共にマーシャ・ブラウン の木版画による表現力が生かされている。

イエラ・マリ 「あかいふうせん」

イエラ・マリあかいふうせん」
グラフィック・アートの面からすぐれた絵本を発表しているイタリアの作家です。「このあかいふうせん」のほか、「りんごとちょう」などいずれもアニメーションのしくみをみごとに生かした文字の無いシンプルで美しい絵本です。

イエラ・マリ 「木のうた」
この絵本は、一本の大木を見開きの同じ位置に捉え四季とともに移り変わる木そのものの姿と小鳥や小動物たちの生態を見事に表現しています。冬のグレーの無彩色の場面から始まり美しい四季の色調とデザインが叙情をも育んでくれそうです。